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さて、今回はケチュア語の代名詞を見てみましょう。
単数 (ch`ulla)
Ñoqa ニョカ 私
Qan カン あなた
Pay パイ 彼/彼女
複数(Askha)
Ñoqanchis (incluyente) ニョカンチス 私たち
Ñoqayku (excluyente) ニョカイク 私たち
Qankuna カンクナ あなた方
Paykuna パイクナ 彼ら/彼女ら
ケチュア語には、「私たち」が二つあります。
「Ñoqanchis」と「Ñoqayku」の違いを説明しておきます。
Ñoqanchis (incluyente・インクルイェンテ) 私たち「すべて」
Ñoqayku (excluyente・エクスクルイェンテ) 私たち、でも その中に含まれない人がいる場合
ちょっと難しいですね・・・。これはどういうことでしょうか?例を見てみましょう。
Aさん、Bさん、Cさんがいるとします。3人共、ペルー人です。
「私たちはペルー人です」という場合、3人共、皆その中に含まれるので、「Ñoqanchis」を使います。
Ñoqanchis Perumanta kanchis. 私たちはペルー人です。
そこに、Dさんもいることにします。Dさんは日本人です。そうすると・・・
Aさん、Bさん、Cさんが、Dさんに「私たちはペルー人です」という場合、Dさんはその中に含まれないので、「Ñoqayku」を使います。
Ñoqayku Perumanta kayku. 私たちはペルー人です。(でも、あなた(Dさん)は除いています)
要するに、「Ñoqayku」は仲間はずれ(?)の時に使うという感じですかね(笑)
話題になっている「私たち」の中に、対象外の人がいる時に使います。
このような区別は、日本語にないので理解するのが難しいかもしれませんね。
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